2015 November 25 K町

夢の中で体験することは、
目が覚めれば夢なのかと思うのだけれど、
夢を見ているときには夢ではなく、
それはその時点では現実ということになり、
誰でも気がつかずに幾つかの人生を生きているということになる。
ほとんどの夢は、目をさますとたちまち消えてしまうが、
いつまでも細部まではっきりと覚えている夢がある。
目がさめると、
なまなましい触感が残っていることがあるのはそんな時だ。

秋元茂 All rights reserved.