2016 March 20 A町

チェスや将棋が人工頭脳に負け、
碁の世界だけは聖域を守れると思われていたが、
ついに人工頭脳の勝利に終わった。
人工頭脳は自分で学習することによって、
人間の心の領域にまでも踏み込もうとしているのかもしれない。
最新の技術の粋を集め豊かな表情で言葉を操る、
人間そっくりの人型ロボットを作っている人たちがいる。
良く出来てはいるが一目で人間ではないと判る。
3Dではなく2Dにしか恋愛感情を持たないという、
若者たちがふえているという。
現実の生身の人間ではなく、
アニメーションやコミックなどの平面世界の登城人物にしか、
感情が揺り動かされないらしい。
彼らにとって人間そっくりだが人間ではない、
コンピューター制御のロボットはどのように見えているのだろう。

秋元茂 All rights reserved.