2015 May 23 O町

1ヶ月前にここを通った時は、
ガラスの向こうに奇妙な旗や標識に、
何に使うかわからない、
不思議な形のガラス器具などが透けて見えていて、
その奥では
コモン君が鉢植えのデンドロカカリヤになりかけている、
安部公房の描く世界が目の前に現れたような場所だった。
カメラを持って再び訪ねた時は、
ガラスの向こうには何もなく、
錆びた煙突があるだけの、
何処にでもあるような風景があるだけだった。

秋元茂 All rights reserved.