2018 October 25 G街

2018 October 25 G街

2018 October 25 G街

記憶を頼りに歩いていると、
いつの間にか元の場所に戻っている時がある。
検索すればたちどころに地図が表記され、
たちまち目的地に着くのだが、
そうやって着いた目的地はなぜか色褪せている。
再び記憶を呼び覚まし歩き始めると、
数十年前によく行った店が突然現れる。
たちどころに脳内の地図は編集し直され、
新しい地図が表示される。

2018 September 18 G街

2018 September 18 G街

2018 September 18 G街

2020が掛け声のように街が沸騰している。
馴染みのビルが消滅し、
歩き慣れたれた道が突然迷路に変わる。
アートの拠点となっていた、
美しい佇まいの建物も数多く消滅した。
再開発の名の下に街は、
仮面を被ったように同じ顔になってゆく。

2018 22 August R街

2018 22 August R街

2018 22 August R街

再開発の名の下に、
日本中がのっぺらぼうな一つの顔になろうとしている。
駅を降りて改札を抜けると、
そこは地上から2階か3階高くなっているらしく、
何方向へかデッキが伸びていて、
街が見下ろせるようになっている。
どこへ行っても駅前の風景はこんな様子だ。
町工場の密集するあたりで見つけたこんな風景も、
消滅するのは時間の問題だろう。

2018 July 20 G街

2018 July 20 G街

2018 July 20 G街

時計の針に小さな羽が生えて飛び去ってから、
街は、
少女一人になった。
少女は、
同じ軌跡をえがいて音もなく跳ね返ってくる
テニスボールを永遠に打ち返している。
割れたガラスに映るバスは無人のまま動かない。
駅へ戻ろうとするとすると、
今来た道が揺らぎ、
陽炎のようになって消えかかっていた。
真夏の正午は人を幻覚に誘う。

秋元茂 All rights reserved.