2017 September 20 S町

2017 September 20 S町

2017 September 20 S町

気がつくと空が高くなっている。
気がつくと夕暮れが早くなっている。
いつまでも真夏のような暑さが続いていたので、
目の前に秋が来ているのに気がつくのが遅くなっていた。
森の中を歩くとヒヤリとした冷気が体を包み、
確実に季節の訪れを伝えている。
夏の終わりはいつも寂しい。
照りつける太陽が、
いつも漲る生命を感じさせるからなのだろうか。
人類が手にした人工の太陽は死と恐怖しか与えず、
いまだにそれを手なずける事が出来ないままだ。

2017 August 21 K町

2017 August 21 K町

2017 August 21 K町

真昼の太陽は、
アスファルトを眩いほどに発光させ、
その光に負けない夜よりも暗い影を伴って来る。
人工の光は、
夜の暗闇を暴き出し、
隠れているものたちにひっそりと影を焼き付ける。
夜と昼とは逆転する。

2017 June 25 K町

2017 June 25 K町

2017 June 17 K町

まばゆいほどの積乱雲は、
黒雲と激しい雨を伴ってくる。
陽の光が消えひやりとした風が吹き、
風景は一変し雨脚が地面を打つ。
その数分後には、
何事もなかったように再び太陽が顔を出し、
黒々とした影を焼き付ける。夏は光の季節であると同時に、
影の季節でもあるのだ。

2017 May 25 Y町

2017 May 25 Y町

2017 May 25 Y町

長く人が住んでいた家のなかには、
たくさんの記憶が、
薄い膜の様に何層にも重なり合って、
部屋の中を埋め尽くしている。
足を踏み入れ進む度に膜が揺れ動き、
記憶の微粒子かすかな匂いとともにが立ち上り、
やがて形をとり始め始める。

秋元茂 All rights reserved.