2017March 22 O町

2017 March 22

2017 March 22 O町

町のきらびやかな表皮をめくり、
細い路地に足を踏み入れると、
町は全く違った貌となって存在し始める。
強い陽光が降り注ぎながら、
闇によって支配され、
言葉や文字はその体系を失い、
体温の無い生き物たちが行き交う。

2017 February 20 O町

2017 February 20 O町

2017 February 20 O町

青白い光をスパークさせながら町の中を都電がのろのろと走り、
町は電線で覆われ、
電線のない町などなかった時代から、
少しづつだが電線のない町が増殖中だ。
そんな町を歩くと空は広く広がり、
町並みも少しだけ綺麗になったように感じる。
と同時に町は漂白され、
少しよそよそしくなったようにも感じる。

2016 December 23 K町

2016 December 23 K町

2016 December 23 K町

真冬が直前に迫ったこの季節、
草や木々は葉が落ちるまでの短い時間、
各々が好みのの色に化粧をして山々を彩り、
北風の中で葉を落とし、
ごつごつとした筋肉質の節や、
幾つもに枝分かれした木々の先端の繊細な美しさが露わになる。
枝の先の先まで見通せるようになったことで、
みどりの葉に包まれ定かでなかった、
木々の樹形がくっきりと見えるようになる。
太陽を追い求めて手を差し伸べているような、
裸の木々の間を歩くことは
冬の散歩の大きな楽しみだ。

2016 November 15 O町

2016 November 15 O町

2016 November 15 O町

多くの人が行き交うターミナルの
絶え間ない離着陸の轟音がゆっくりと遠のいて行き、
音のない空間に一人で立っているような
感覚に襲われることがある。
出会いと別れの錯綜するこの場所で、
生命を持つものすべては別れという
最終地点へと向かっているのだと、
ふと思うからなのだろうか。

秋元茂 All rights reserved.