2017 September 20 S町

2017 September 20 S町

2017 September 20 S町

気がつくと空が高くなっている。
気がつくと夕暮れが早くなっている。
いつまでも真夏のような暑さが続いていたので、
目の前に秋が来ているのに気がつくのが遅くなっていた。
森の中を歩くとヒヤリとした冷気が体を包み、
確実に季節の訪れを伝えている。
夏の終わりはいつも寂しい。
照りつける太陽が、
いつも漲る生命を感じさせるからなのだろうか。
人類が手にした人工の太陽は死と恐怖しか与えず、
いまだにそれを手なずける事が出来ないままだ。

秋元茂 All rights reserved.