青白い光をスパークさせながら町の中を都電がのろのろと走り、町は電線で覆われ、電線のない町などなかった時代から、少しづつだが電線のない町が増殖中だ。そんな町を歩くと空は広く広がり、町並みも少しだけ綺麗になったように感じる。と同時に町は漂白され、少しよそよそしくなったようにも感じる。
秋元茂 All rights reserved.