多くの人が行き交うターミナルの絶え間ない離着陸の轟音がゆっくりと遠のいて行き、音のない空間に一人で立っているような感覚に襲われることがある。出会いと別れの錯綜するこの場所で、生命を持つものすべては別れという最終地点へと向かっているのだと、ふと思うからなのだろうか。
秋元茂 All rights reserved.