2015 May 26 Z町
赤く錆びた煙突の場所が頭の隅に残っているのか、
又しても煙突のようなものにシャッターをおしてしまった。
自作のオブジェを撮るという、
作り上げた写真を撮り続けているので、
ふらりふらりと歩いて写真を撮るという行為は新鮮だ。
2015 May 23 O町
1ヶ月前にここを通った時は、
ガラスの向こうに奇妙な旗や標識に、
何に使うかわからない、
不思議な形のガラス器具などが透けて見えていて、
その奥では
コモン君が鉢植えのデンドロカカリヤになりかけている、
安部公房の描く世界が目の前に現れたような場所だった。
カメラを持って再び訪ねた時は、
ガラスの向こうには何もなく、
錆びた煙突があるだけの、
何処にでもあるような風景があるだけだった。