2016 March 20 A町

2016 March 20 A町

2016 March 20 A町

チェスや将棋が人工頭脳に負け、
碁の世界だけは聖域を守れると思われていたが、
ついに人工頭脳の勝利に終わった。
人工頭脳は自分で学習することによって、
人間の心の領域にまでも踏み込もうとしているのかもしれない。
最新の技術の粋を集め豊かな表情で言葉を操る、
人間そっくりの人型ロボットを作っている人たちがいる。
良く出来てはいるが一目で人間ではないと判る。
3Dではなく2Dにしか恋愛感情を持たないという、
若者たちがふえているという。
現実の生身の人間ではなく、
アニメーションやコミックなどの平面世界の登城人物にしか、
感情が揺り動かされないらしい。
彼らにとって人間そっくりだが人間ではない、
コンピューター制御のロボットはどのように見えているのだろう。

2016 February 17 S町

2016 February 17 S町

2016 February 17 S 町

みなれた町の風景が突然よそよそしくなり、
現実のものではないように感じられる瞬間がある。
夢の中の風景を見ているような感じなのだが、
夢の中で見る風景は
現実以上の存在感と確かな手触りがあるのだ。
夢の中では夢という確かな現実を体験していて、
現実の世界で風景を見ているときには、
不確かな感覚で対峙しているからなのだろうか。

秋元茂 All rights reserved.